ゴールデンウィークが明け、
夏までの長い長い二ヶ月が始まった。
祝日の類が全く無いため、
一度ペースを崩すと立て直しが難しい。
そんな長丁場を体現するかのような「チハイ」に一行が挑む、
「ベクホイ星系70ヶ所」。
今回で、最終回である。
※※※※※
ベクホイ星系70ヶ所 最終夜
22番 チハイ 誌上リプレイ
―― 後編 ――
こんばんは、Nishino略してNishiです。
番外編を含めて10回にわたって続いた「ベクホイ星系70ヶ所」、
今回が本当の最終回となります。
お送りするのは勿論クロニクル最終エリア、
「22番 チハイ」の後半戦です。
・前回のおさらい
チハイはベクホイ星系の「渦」の中心、
すなわち「本線」の終点にあるエリアで、ルールは全アイテム解放。
難易度は9(10段階評価で)、
ゾーンアイコンは6つ(これは道中・ボス合わせて少なくとも6ゾーンあることを表しています)。
そして機体はレジェンド(ミサイル0/シングル0/アーム0)と
ネクスト(ミサイル0/シングル0/アーム0)の2種類となっています。
初期装備で全アイテム解放という厳し目のルールの為、
1クレジットでの完走を目指すなら、ノーミスはほぼ必須といえます。
前半のエリア進行はというと、
まず中型機のバックアタック多めのB道中亜種からスタートし、
その後1体目のボス、グラッシーステアと対決。
そして空中ステージを抜けると、
デュアルスピン・ブレイズウィップとの連戦が待ち構えています。
2つの道中がどちらも短く、アイテム数も少ない為、
中途半端な装備と少なめのアームでやりくりしなければならず、
非常にシビアな戦いを強いられます。
ここまでノーミスで行けるかどうかが第1関門といって良いでしょう。
そしてここを抜けていよいよ後半戦に差し掛かる訳ですが、
ここからゲーム展開は新たな局面を迎えることになります。
6. 高速回廊(大型ブロック)
BGM:Cylinder
UNLOCK B名物というべき「高速スクロール」面がここで登場します。
ゾーンアイコンが6つだったので、
ここが最後の道中かと思う人も多いかも知れませんがBGMは「Cylinder」。
高速面が終盤戦で出る場合、
BGMは「残骸ノ中静カニ思イヲ巡ラセル」だったので、
勘の良い人ならこの辺りで違和感を感じることでしょう。
肝心の面構成はというと、
正面からひっきりなしにブロックの塊が飛んできて避けるだけでも大変です。
しかしアイテムのことを考えるとある程度は積極的に撃ちこまなければなりません。
特にネクストはボムによる近接火力が若干弱いので、
設置バーストの切り替えも駆使してゆく必要があります。
この面で一番獲りたいのはやはりアームを増やす青アイテム。
ここだけでも6個登場するのは非常に大きいのですが、
3つ目の青は地味に取りづらい位置にあり、
無理に取ろうとすると逆に被弾が増えてしまう危険があります。
なので3つ目は無視して5個取ることを心がけると、
安全にアームを増やすことが出来ます。
前半5個、ここで5個取れればアームも金(ハイパー)に上がるので、
ここでは無理をせず確実にアームを補給していきたいところです。
――――
「さてここでクエスチョン。
この高速面はブロックに強いレーザーで行くと比較的楽ですが、
果たして最後までレーザーで行くべきでしょうか。
それとも多少無理をしてもウェーブにするべきでしょうか。」
(BGM:ふしぎ某的なジングル)
「それでは改めて選択肢を見てみましょう。」
A. 赤アイテムは出来るだけよけてレーザーで抜ける
B. 赤アイテムを適度に取って最後でウェーブにする
「皆様もちょっと考えて見て下さい。正解はCMの……」
――――
7. ボス:ダークフレイム
BGM:Syvalion arrange MMIX
……という訳で4体目のボスは後半エリアではラスボスとして出てくることも多いダークフレイム。
当然のごとく耐久力も上がっていて、
長期戦を強いられるのは確実です。
しかし一番の問題は画面中央で「回遊モード」に入ったとき。
元々回遊時の誘導弾「アンカーミサイル」の速さには定評があったのですが、
その速さ・数・誘導のきつさが更にアップしています。
この為レーザーで来るとアンカーを処理しきれず、
あっという間に串刺しにされてしまいます。
ここは弾切れしにくいウェーブで行き、
確実にアンカーを処理してゆくのが良いでしょう。
尚、序盤道中で赤を避けてミサイルで挑む手段も無いではないですが、
高速道中が非常に厳しくなるためお薦めしません。
興味があったら試してみるぐらいの気持ちで臨むのが良いでしょう。
――――
「そんな訳で正解はBでした!
白柳さんスーパーシトーヒ君での正解です!」
(チャッチャッチャー)
「そして坂西さんはボッシュートになります」
(チャーラッララッビヨヨヨヨーン)
「さあこれでボス4体を撃破した訳ですが、
画面には『GO TO NEXT ZONE』の表示が出ています。
まだまだ戦いは続く様です……」
――――
8. J道中
BGM:Shady
続くゾーンはオリジナルでは「The world of spirit」が聴けることでおなじみのJ道中。
しかしここで流れる曲はオリジナルL道中で印象的に流れる「Shady」。
まさに「嵐の前の静けさ」という雰囲気です。
特筆すべきは何といっても敵の硬さ。
設置バーストを置いているにも関わらず隕石が普通に抜けてくるほど硬いので、
特に隕石+レーザー編隊+ヘビーマフラー地帯は慎重に動く必要があります。
幸いアイテムは沢山出るので、
ノーミスで行ければここだけでアームは最大15枚増やせます。
対空もウェーブ4(最強形態)、対地もマルチ2~3ぐらいになるので、
火力面でも十分な強さとなります。
ここまで強化できれば、少なくともこの道中で沈むことはないでしょう。
そして曲がコーダを迎え、
一瞬の静寂が訪れたところで警報音。
敵の名前が明らかになります。
9. ボス:G.T.B.
この名前から敵はグレートシング系であること、
そしてこれがラスボスであることは容易に想像できるでしょう。
しかし一番の衝撃は…、
BGM:Finale
そう、BGMがこのエリアでしか聴けない専用曲、
「Finale」であることなのです。
ほぼ混声コーラスのみからなる非常に重々しい曲で、
「真の最終ボス」という風格を感じさせます。
勿論ボス自身も曲負けしない強さで、
LV6星系であることとプレイ時間の長さとから、
弾の速さや本体の硬さがとんでもないことになっています。
ただでさえ「赤そうめん」や「屈折レーザー」などのよけづらい攻撃が多い中、
確実に長期戦を強いられる訳ですから、
その手強さは自然と想像できることでしょう。
バーストを活かした防御と回避、十分に蓄えたアーム、
そしてチャンスの時の積極的な撃ちこみをフルに活かし、
この「黒鯨」を討ち取ってもらいたいところです。
10. リザルト&エンディング
こうしてG.T.B.を撃破するとリザルト画面の後、ちょっとしたクリア演出があります。
他のグレートシング系と違い、仰向けになって撃破されているのが印象的です。
そして画面が一瞬ホワイトアウトしてから宇宙空間の画面に戻ったところで…、
BGM:Pay blue's respects
何とエンディングテーマと共にスタッフロールが流れるのです。
これはG.T.B.又はサベージルーラーが最終ボスとなっているエリアに共通の演出なのですが、
「最終エリア」で見るスタッフロールは何だかんだで格別です。
スタッフロール後のエリア解放画面で流れるジングルもこのチハイ専用の重厚な曲で、
自力で解放したプレイヤーは勿論、
初めてクリアを見るギャラリーにも大きな感動を与えてくれます。
皆様にも是非この感動を味わってもらいたいと思います。
・最後に(謝辞つき)
こんな感じで「クロニクル最終エリア」チハイは全9エリアと長丁場な上に曲編成も特殊、
ランクも非常に高くて歯ごたえのある構成となっています。
クロニクルをある程度こなせる実力が付いてきたならば、
ぜひ一度プレイしてもらえればと思っています。
最後に、この記事シリーズを書くための参考になった記事や、
力を貸して下さった方々について紹介します。
マップや道中のアイテム数、曲の確認の為に「ダライアスWiki」を使いました。
http://www24.atwiki.jp/darius/
エリア編成・機体装備の確認の為に「星間探索・ダライアスバーストAC クロニクルモード検索システム」を使いました。
http://www.orb-we.com/dbac/chronicle.php
道中のプレイ内容の確認の為、「ニコニコ動画」に掲載された動画を参照しました。
特にARUKASさんの動画は非常に参考になりました。
http://www.nicovideo.jp/
またこの記事シリーズを公開する機会を下さいました森羅/R.A.I.N.さん、
そして何よりこの記事を読んで下さった皆様に改めてお礼を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。
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(場所:某市内某公園)
「そんな訳で、終わってしまいましたね…」
「途中変なクイズが割り込んだ気もしますが、気にしないでおきましょう」
「こんな感じでベクホイ星系はどれも歯ごたえのあるエリアばかり」
「自身の腕試しに、スキルアップに、ぜひ一度挑んでもらいたところです」
『別に残機無限でやればいいんじゃね?解放するだけなら』
「「……(一瞬振り向くが、すぐに向き直る)」」
「それではまたいつか」
「宇宙のどこかでお会いしましょう」
『……何だよ、楽しいのに……』
(BGM:CREDITS(初代ダライアスエンディングテーマ))
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BUT...THIS ENDING IS NOT TRUE ENDING...
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いかがだっただろうか。
余韻の残る終わり方である。そして、この締め方と言う事は……?
もしかしたら「次」があるかも知れない。
部長も一読者として期待したい。
次回は、BPN氏の「途中下車の旅」である。
途中下車と言うからには何かしら目的地がありそうだが……
今後が楽しみだ。
それでは、また次回。